電気代が高騰している?自家発電という選択肢がおすすめ
みなさんは電気代が値上がりする傾向にあることをご存じでしょうか。毎日電気を使わない日はないですよね。何をするにも電気を使うことが多いです。部屋の電気や電化製品など、さまざまな場面で電気をたくさん使っています。その電気代が値上げするとなると家計に響きますよね。今回はその電気代の高騰理由と、自家発電について解説します。
電気代が高騰している原因
2021年9月から値上がりをしている電気代ですが、なぜ電気代が上がってしまうのかについて解説します。
電気代は“基本料金(最低料金)+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促賦課金”で決まっているのです。どこかの項目が値上がりすると電気代が上がる仕組みになっています。電気代が上がる原因について説明します。
燃料費調整額の値上げ
電気代高騰の原因として、石油や液化天然ガスなどの輸入価格が高騰して燃料費調整額が値上げされているためです。なぜ石油や液化天然ガスが関係してくるのかというと、日本国内の発電所と大きく関係しています。日本の電気発電の多くは、石油や液化天然ガスを燃料とした火力発電からのものです。そのため、燃料とする石油や液化天然ガスが高騰すると電気代も上がるという仕組みになっています。
電力会社の料金プランの値上げ
電力会社の料金プランは、各電力会社が設定している金額です。電力市場の悪化や2022年3月以降のウクライナ情勢の影響など、さまざまな理由で電力調達価格が悪化し、電気料金の値上げを行った電力会社もあります。
自家発電を導入して電気代を節約!
電気代の値上がりの仕組みについて理解したところで、近年ではゼロエネルギー住宅という建物があります。ゼロエネルギー住宅とは何かというと、太陽光パネルを使った自家発電を行うことで、自宅で出るエネルギーをまかなうという考え方の住宅です。自家発電にはさまざまなメリットがあるので解説します。
光熱費の節約ができる
自家発電ができるので、家庭でできた電気+電力会社の電気の使用量を考えればよいので、電力会社で使う電気の使用料を抑えることができます。組み合わせることで光熱費の削減になるうえ、使用状況によってはかなり節約できるでしょう。
あまった電気は貯めたり売ったりすることができる
日中発電した電気を貯めておく蓄電池を取り入れることで、電気を貯めることができます。また、貯めた電気があまってしまった場合は電力会社に電気を売ることができます。海外でも自家発電の住宅が増えてきており、電気を売るシステムが主流になりつつあるのです。電気を売ることでエコにもつながります。
電力使用量を管理できる
自家発電で作った電気の使用料をタブレットで管理できます。自分で管理することによって、いつどのタイミングで電気を使ったのか、どれだけ節電できているのかが一目で分かるのです。そうすることによって節電にも気を付けることができるうえ、よりエコな暮らしができます。
自立発電ができる
地震や台風などの自然災害のときに、停電になる場合があります。そんなときに自家発電で蓄電池に電気を貯めておけば、停電のときでも蓄電池に貯めてある電気を使うことができるでしょう。使用量は限られますが、停電しても電気を使うことができるということはもしものときの安心材料になります。
自家発電にはどのような種類がある?
自家発電にはさまざまな種類があります。ここでは自家発電の種類について解説しましょう。自家発電に関しては、実際に住んでいる人のライフスタイルにあわせて選んでいくとよいでしょう。一般的には太陽光発電が主流になっています。その理由についても解説するので最後まで読んでみてください。
家庭用燃料電池
家庭用燃料電池はエネファームと呼ばれています。ガスを利用し、水素と空気中の酸素を化学反応させることによって発電します。その際に発生する熱を利用して給湯を行うようです。停電時に動作させたい場合は、停電時に自立運転する機能がついているものもあるので、用途によって選びましょう。価格はメーカーや機器によって異なりますが、本体価格で100~200万円程度かかり、プラスで施工費がかかります。
風力発電
家庭用の発電装置としては一般的ではありません。主に企業が取り入れている場合があります。家庭用の小型の風力発電機も発売されていますが、家電を動作させるとなると何基も設置しないといけないため、一般的ではありません。価格は数万円から安価なものもありますが、何基も設置しないといけないとなるとコストパフォーマンスはよくないでしょう。
太陽光発電
日当たりのよい屋根に太陽光パネルを設置し、太陽光で発電します。発電した電気はパワーコンディショナーという装置で家庭用に使用できる電力に変換します。太陽光を利用するので、日中しか発電できませんが、蓄電池を利用すれば日中発電した電気を蓄電池に貯めておくことができるので、夜間に電気を使いたいときにも利用できるようです。
また、災害時には自立発電もできるので、停電になったときなども安心して利用できます。価格面に関してはだいたい100~150万円前後となっており、そのほかに施工費と蓄電池を付ける場合はその金額もかかります。初期投資はやや高めになりますが、月々の電気代が安くなるのと、オール電化にした場合はガス代がかかりません。また、発電した電気は電気会社に売ることもできます。月々の電気代が減るのでコストパフォーマンスもよいでしょう。
今回は自家発電について解説しました。自家発電のメリットについて理解していただけましたか。家庭用の自家発電については太陽光発電が主流となっています。月々の電気代が抑えられるのと、蓄電池と一緒に使うと停電時にも安心できるという点でおすすめです。最近ではゼロエネルギー住宅を推奨しているので、太陽光発電が今後も主流になってくるでしょう。