駐車場で太陽光発電!ソーラーカーポートを設置するメリットとは
家庭の駐車場で太陽光発電ができると噂のソーラーカーポート。国や福岡の自治体もおすすめする施策ですが、「実際のところどうなの?」「どんなメリットがあるの?」と疑問をお持ちの人も多いのではないでしょうか。今回はソーラーカーポートのメリットや導入の際に気をつけるポイントについてご紹介します。
ソーラーカーポートとは
福岡では家庭用発電としてソーラーカーポートを始める人も多いですが、実際はどのようなものなのでしょうか。ソーラーカーポートの特徴ついてご紹介します。
■屋根付きの車庫にソーラーパネルを付けたもの
ソーラーカーポートとは、カーポート(骨組みと屋根だけで作られた簡易的な車庫)にソーラーパネルが付き、太陽光発電が可能になった駐車場のことです。ソーラーパネルは建物の屋根に付いているのが一般的なイメージですが、実はカーポートにも取り付けが可能。駐車場で太陽光発電ができる画期的な発電方法です。
■家庭で自家発電ができる
ソーラーカーポートは、カーポートの屋根の上にソーラーパネルを取り付けるだけで自家発電ができます。コンパクトなスペースで太陽光発電ができるのは、ソーラーカーポートならではの魅力だといえるでしょう。車社会の福岡ではおすすめの施策です。
■ソーラーカーポートは大きく分けて3タイプある
ソーラーカーポートは、車庫とパネルが一体になった太陽光発電一体型、ソーラーパネルをあとから乗せる太陽光発電搭載型、サイズを指定できるオーダーメイドの3種類あります。
もし現段階でカーポートがない人は、太陽光発電一体型を選ぶと手間やコストを抑えやすいでしょう。太陽光発電搭載型は、すでにカーポートを持つ人におすすめです。駐車場の広さや形が特殊で、既存のカーポートではサイズが合わない場合は、完全オーダーメイドのソーラーカーポートを選ぶといいでしょう。
ソーラーカーポートを設置するメリット
太陽光発電を検討すると、どうしても導入のハードルやリスクを先に考えてしまいますが、ソーラーカーポートを設置するメリットは魅力的です。実は長い目で見るとお得な「ソーラーカーポートのメリット」を4つご紹介します。
■毎月の電気代を削減できる
ソーラーカーポートを設置すると、毎月の電気代が削減できます。車2台分のカーポートで太陽光発電した場合、年間約5万円の電気代が節約できる計算です。
また、発電した電気は売却もできます。電力会社が一定期間に一定価格で電気を買い取る「固定価格買取制度」を利用した場合、年間の売電価格は約10万円の収入になる見込みです。車2台分のソーラーカーポートを設置した場合、導入費用は約200万円かかり、元を取るには約13年かかるといわれています。ソーラーカーポートは福岡に住む皆さんの家計の助けとして働いてくれるでしょう。
■EV充電スタンドになる
ソーラーカーポートは、電気自動車を充電できるEV充電スタンドにもなります。電気自動車を充電すると、フル充電で1回約1,000円かかり、年間の電気代は約1万6,000円にもなるといわれています。ソーラーカーポートを設置すると、電気自動車の充電費をソーラーカーポートでまかなうことが可能です。
今はまだ電気自動車を所持していない人も、これから電気自動車を所持する可能性を考えるとソーラーカーポートを設置しておくと、のちのち便利でしょう。環境に優しい暮らし方の1つだといえます。
■災害時の非常用電源になる
ソーラーカーポートで蓄えた電力は、毎日の電力として消費するのもいいですが、災害時の非常用電源としても使えるのがうれしいポイントです。私たちは普段から当たり前のように電気がある生活を送っていますが、もし災害で停電になり、しばらく電気が使えない生活になったら…想像しただけで怖いですよね。万が一のときに使える電力があるのは心強いでしょう。
■空きスペースを有効活用できる
一見ただの車庫でしかないカーポートですが、実は有効活用できる貴重なスペースです。太陽光発電は建物の屋根に取り付けるイメージが強いですが、カーポートの屋根の上にも365日太陽光が降り注ぎます。限られたスペースを最大限に活用して、賢くお得に電気代を節約しましょう。
ソーラーカーポート設置の条件
お得なソーラーカーポートですが、設置するには一定の基準を満たさなければなりません。ソーラーカーポートの設置条件をまとめました。
■建築基準法上の構造安全性をクリアする
ソーラーカーポートは特殊建造物に認定されているため、設置するには基準風速、垂直積雪量、地盤条件をクリアする必要があります。基準値は都道府県によって異なるため、福岡の自治体に確認をしましょう。
■一定の建ぺい率を超えないこと
敷地面積に対する建物の面積の割合を「建ぺい率」といいます。建造物を建てる場合、一定の建ぺい率を超えてはならないルールがあります。詳しい数値は福岡の自治体に確認をしましょう。
■用途地域や地目に問題がないこと
土地によっては、建てられる建物の種類が制限されている場合があります。都市開発のため定められた「用途地域」や、土地の状況や利用目的で分けられた「地目」など、あらかじめ確認しておきましょう。その他条例も、詳しくは福岡の自治体で確認してください。
福岡県は太陽光発電システムの設置実績数は全国3位、普及率は全国10位と、エコ事業がかなり進んでいる地域です。福岡県は車社会でもあるため、ソーラーカーポートとの相性も抜群だといえるでしょう。まだソーラーカーポートを取り入れていない人は、家計にも環境にも優しいソーラーカーポートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。