近年、環境問題に適応する住宅が増えています。中でも太陽光発電は、電気代節約にもなり導入価値があるでしょう。しかし、全国的に設置が少なく、九州では普及率10％です。そのため、何枚設置すべきか判断が難しくなります。まずは、一般家庭に必要な太陽光パネルの枚数や注意点を抑えましょう。太陽光発電を検討している家庭は必見です。

一般家庭に必要な太陽光パネルの枚数とは？

太陽光発電を導入することで、電気使用を抑える効果があります。そのため環境に優しく、電気代節約に効果的です。ここでは、太陽光パネルの必要枚数を解説します。

家族4人分の場合

一般家庭で家族4人の場合、太陽光パネルは15～25枚が必要です。1枚あたりの発電能力は、メーカーごとに異なるので注意しましょう。小型では70W・一般サイズは200W・高機能は400Wが一般的です。4人家族であれば、全部で4kW～5kW程度の発電をさせましょう。

一般的サイズ200Wであれば、20枚以上が必要です。また、日照条件によっても、枚数調整を行います。日当たりや雨量で効果が変わるので、慎重に枚数を決めましょう。地域に詳しい、専門業者に相談すると安心です。また、設置方位は南側が適しています。日照時間が長いため、効率的な発電が可能です。

発電量と消費量について

太陽光発電では、発電量をkWhと表記します。200Wの太陽光パネル20～25枚で、1日約13.6kWhの消費が可能です。4人家族の平均的な電力使用は、1日14.5kWhとされます。充分な節約になるので、エアコンを多く使う季節も安心です。

しかし、各家庭で電力使用差はあるので、必ず消費電力を確認しましょう。大幅に不足するようであれば、設置コストを回収できません。将来性を考えて、最適な枚数を判断しましょう。

太陽光パネルを設置する前に抑えておきたいポイント

太陽光パネルは、生活の質を上げるので優秀なシステムです。しかし、設置する際には注意点を抑えておきましょう。ここでは、失敗しないためのポイントを解説しています。

高額な費用がかかる

太陽光パネルは、導入費用と維持費用が必要です。日々電気代が下がりますが、節約効果は長期的目線になります。数年だけの使用では、メリットを感じないこともあるでしょう。そこで、導入費用を抑える工夫が必要です。メーカーや設置業者など、複数の見積もりを出して価格を比べてみましょう。

また、太陽光パネル設置にあたり、助成金制度を実施する地域もあります。福岡県では市によって、上限額が異なるので調べてみましょう。さらに、PPA方式も利用価値があります。

太陽光パネルの電気を使用した場合、PPA事業者に電気代を支払う仕組みです。一般の電気代よりも安いため、節約効果を感じるでしょう。さらに、設置費用や維持費用が無料になります。大きな費用削減になるので、経済的な悩みを解消する方法です。

天候による発電量の変動

太陽光パネルは日光を吸収し、電力変換を行います。そのため、雨や曇りが多い季節は、発電量が低下します。梅雨時や冬場は、消費量へ気遣いが必要です。そのため、日照時間が長くなる南側に設置しましょう。また、屋根の形状や角度でも受け方が異なります。新築住宅の場合、配慮した設計が必要です。

使用時間の制限

太陽光パネルで得た電力は、単体運用が難しいとされています。とくに、日照量が少ない早朝や夕方は発電しにくい環境です。また、日光が出ていない夜間は使えません。

一般電力と共に、太陽光パネルの電力は日中に使うと良いでしょう。しかし、日中に留守している家庭もあります。その場合は、家庭用蓄電池を導入すると便利です。好きなタイミングで放電できるので、使用時間が制限されません。

太陽光パネルの設置にかかる費用と維持費用

太陽光パネルの設置には、高額な費用が必要です。ここでは、価格相場を解説します。予算を考慮して、パネルの枚数を決めましょう。

設置費用の相場

太陽光パネルの設置費用は、1kW相場28万円になります。4人家族に適している発電量は、おおよそ5kWです。太陽光パネル本体と設置費で、140万円程度かかります。太陽光パネルは、メーカーによって性能や価格が異なるので工夫して選びましょう。

維持費用の詳細

維持管理費用は、1kW年間約5,800円かかります。また、定期点検や保険加入も必要です。5kWの場合、年間2万9,000円・1ヶ月約2,400円がかかります。性能がある程度良い、長く使える太陽光パネルを選ぶと良いでしょう。

費用から考える最適枚数

4人家族に適している発電量は5kWです。一般的な200Wの太陽光パネルの場合は、20〜25枚設置しましょう。また、200Wの太陽光パネルは１～10万円と価格差があり、必要枚数にも影響します。機能性が適度に高く、20枚で済むものを選びましょう。

エネルギー変換率は、とくに注目すべきポイントです。具体的には、変換率20％以上の機能性を選びましょう。一方で、安価なものは発電しにくく利便性を感じません。5万円前後であれば、23～24％の変換率なので目安にしましょう。

1枚5万円×20枚であれば、100万円程度で済みます。また、電気代節約においては、10年程度で初期費用の元がとれるでしょう。そして、福岡県では市によって、補助の上限金額が異なります。

多い市では、太陽光パネルに10万円以上の補助が可能です。また、蓄電池に10万円程度の補助を出す地域もあります。補助金制度は積極的に申請して、少しでも費用を下げる工夫をしましょう。

まとめ

近年電気代が高騰しているため、太陽光発電は注目すべき住宅設備です。蓄電池を使うことで夜間でも太陽光で発電した電力を使用できるようになるため、大きな節約になるでしょう。また、災害時の備えになるので安心です。日照時間がある程度確保できる福岡県は、とくに導入価値があります。初期費用はかかりますが、将来性が大きいのでおすすめです。上手に太陽光パネルを選び、補助金を有効活用しましょう。

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